社内SEゆうきの徒然日記

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Windows 11「Recall」徹底解説:いつから使える?あなたのPCは対象?炎上したセキュリティ問題は本当に解決されたのか?

"PCの操作、巻き戻せます" ― 話題の新機能「Recall」への期待と不安

 

「あの時、Webサイトで見たはずのグラフはどこだっけ?」「先週のオンライン会議で共有された資料のファイル名を忘れてしまった…」

コンピュータを使った作業で、誰もが一度は経験するこんな悩み。もし、自分のPCが過去の操作をすべて記憶していて、まるで写真のように思い出すことができたら――。そんな夢のようなコンセプトを現実にするのが、MicrosoftがWindows 11の次世代AI機能として発表した「Recall(リコール)」です 1。

このRecallは、Microsoftが新たに提唱する「Copilot+ PC」という、AI処理に特化した新世代コンピュータの目玉機能として位置づけられています 2。PC上で行ったこと、見たことのすべてを記録し、後から自然な言葉で検索できるこの機能は、私たちの生産性を劇的に変える可能性を秘めています。

しかし、その革新的な発表の裏で、Recallは世界中のセキュリティ専門家やプライバシーを重視するユーザーから「プライバシーの悪夢だ」と猛烈な批判を浴びる事態となりました 3。PC上のあらゆる操作を記録するという性質が、深刻なセキュリティリスクを内包していたのです。

この記事では、大きな期待と深い懸念の狭間で揺れる新機能「Recall」について、専門家の視点から徹底的に解説します。Recallとは一体どんな機能なのか、いつから、誰が使えるのか、そして最も重要な点である、一度は炎上したセキュリティ問題はどのように改善され、本当に安全になったのか。そのすべてを解き明かし、あなたがこの新機能とどう向き合うべきか、情報に基づいた判断を下すための手助けをします。

 

「Recall」とは一体何か? PCのすべてを記憶する”超”記憶術の仕組み

 

Recallの機能を一言で表すなら、「あなたのPCに搭載された、検索可能な写真のような記憶」です。具体的にどのような仕組みで、私たちの作業をサポートしてくれるのでしょうか。

 

コア機能:スナップショットによる活動の記録

 

Recallは、あなたがPC上で行っている作業画面を数秒ごとに自動で撮影し、「スナップショット」として保存していきます 2。これはビデオ録画のように連続した映像ではなく、パラパラ漫画のような静止画の連続です 2。これにより、過去の特定の時点に「巻き戻って」、その時画面に何が表示されていたかを確認できる、視覚的なタイムラインが構築されます 1

 

強力なオンデバイスAI:プライバシーへの配慮

 

ここで最も重要な点は、これらすべての処理があなたのPC内部で完結する「オンデバイスAI」によって行われることです 4。撮影されたスナップショットの保存、画像内の文字を読み取るOCR(光学的文字認識)処理、そして検索可能なデータベースの作成まで、すべての重い処理がローカル環境で実行されます。つまり、あなたのPCの画面情報が、分析のためにMicrosoftのクラウドサーバーに送信されることは一切ありません。これは、プライバシーを保護するための根幹となる設計思想です 4

この設計思想は、Recallが単なるソフトウェアアップデートではなく、なぜ新しいハードウェアを必要とするのかを理解する上で鍵となります。機密性の高いユーザーデータをクラウドに送ることなく、高度なAI処理をリアルタイムで実行するには、従来のCPUだけでは力不足です。そのため、AI処理に特化した「NPU(Neural Processing Unit)」と呼ばれるプロセッサが不可欠となり、これが次世代の「Copilot+ PC」の核となる要件へと直結しているのです 5

 

単なる検索を超えて:文脈を理解するAIと「Click to Do」

 

Recallの真価は、単に過去の画面を探せるだけではありません。「セマンティック検索」と呼ばれる技術により、キーワードだけでなく、より曖昧で自然な言葉で検索が可能です 2。「先週のプレゼンで見た、青い売上グラフ」といったように、記憶の断片から文脈をたどって目的の情報を見つけ出すことができます。

さらに、「Click to Do」という機能が、見つけ出した過去の情報を現在のアクションに繋げます 7。例えば、Recallで見つけた過去のWebページの画像からテキストをコピーしたり、YouTubeの動画に映っていた人物が着ていたTシャツの文字を認識してコピーしたり、画像の一部を直接ペイントソフトで開いて編集したりすることが可能です 8。これにより、「探して終わり」ではなく、過去の情報をシームレスに再利用し、作業を再開できるのです。

この機能は、私たちがコンピュータと対話する方法に根本的な変化をもたらす可能性を秘めています。従来のコンピュータ操作は、「どのフォルダに、どのファイル名で保存したか」という階層的な記憶に依存していました。しかしRecallは、「いつ、どんな文脈で、何を見たか」という時間的・文脈的な記憶に基づいています。これは、情報の整理という負担をユーザーからOSへと移管し、より直感的で流れるようなワークフローを実現する、大きなパラダイムシフトと言えるでしょう。

 

あなたのPCは対象?「Recall」が使える時期と必須条件

 

これほど強力な機能であるRecallですが、残念ながらすべてのWindows 11 PCで利用できるわけではありません。利用できる時期と、必須となるPCの条件には厳格な定めがあります。

 

段階的な提供スケジュール

 

Recallは当初、2024年6月の提供開始が予定されていましたが、後述するセキュリティ問題への批判を受け、一般提供が延期されました 7。現在のステータスは、Windows Insider Programの参加者向けにプレビュー版が提供されている段階です 7

一般ユーザー向けに広く提供が開始されるのは、2025年以降になる見込みです 7。ただし、一度にすべての対象PCで利用可能になるわけではなく、段階的に展開される可能性が高いでしょう。

 

必須条件:「Copilot+ PC」であること

 

最も重要な点は、Recallが「Copilot+ PC」と名付けられた、まったく新しいカテゴリのPC専用の機能であるということです 3。現在あなたが使用しているWindows 11 PCをソフトウェアアップデートしただけでは、Recallを動かすことはできません。

では、「Copilot+ PC」とは何でしょうか。それは、Microsoftが定める厳しいハードウェア要件を満たした、AI処理能力に特化したPCのことです。通常のWindows 11 PCの最小要件と比較すると、その差は歴然です。

 

機能

通常のWindows 11 PC (最小要件)

Copilot+ PC (Recallの必須要件)

プロセッサ (CPU/SoC)

1 GHz, 2コア以上

40 TOPS以上のAI処理能力を持つNPUを統合

メモリ (RAM)

4 GB

16 GB (DDR5/LPDDR5)

ストレージ

64 GBデバイス

256 GB (SSD または UFS)

出典

12

5

この表が示すように、Copilot+ PCの核心は「40 TOPS以上の性能を持つNPU」です。TOPS (Tera Operations Per Second) は、1秒間に1兆回の演算ができることを示す単位で、AI処理能力の高さを表します。この強力なNPUがあるからこそ、プライバシーを守りながらPC内部で高度なAI処理を実行できるのです。メモリやストレージの要件も大幅に引き上げられており、Copilot+ PCが単なるマイナーアップグレードではなく、次世代の高性能マシンであることがわかります。

現在、この要件を満たすプロセッサとしては、以下のシリーズが発表されています。

  • Qualcomm Snapdragon X シリーズ (ローンチ時の主要プロセッサ) 10
  • AMD Ryzen AI 300 シリーズ (今後登場予定) 15
  • Intel Core Ultra 200V シリーズ (Lunar Lake) (今後登場予定) 15

この「Copilot+ PC」という新しい基準の創設は、Microsoftによる巧妙な市場戦略でもあります。停滞気味だったPC市場において、Recallという魅力的な「キラーアプリ」を最新ハードウェアに紐づけることで、大規模な買い替えサイクルを喚起する狙いがあります。これは、ハードウェアとソフトウェアを緊密に統合して独自の体験を提供するAppleの戦略を彷彿とさせます。Microsoft、IntelやAMD、Qualcommといったチップメーカー、そしてHPやDellなどのPCメーカーが一丸となって、Windows PCのプレミアムな価値を再定義しようとしているのです。Recallは単なる新機能ではなく、次世代PCを販売するための強力なエンジンなのです。

 

なぜ世界中から批判が殺到したのか? 当初の「Recall」が抱えていた”悪夢の”脆弱性

 

2024年5月のRecall発表直後、技術コミュニティは賞賛ではなく、激しい非難の嵐に包まれました。セキュリティ研究者やプライバシー擁護派は、この機能を「スパイウェア」「プライバシーの悪夢」と呼び、その設計思想の根幹にある問題を厳しく指摘したのです 3。当初のRecallが抱えていた、致命的とも言える3つの欠陥を見ていきましょう。

 

欠陥1:デフォルトで有効(オプトアウト方式)

 

最大の問題点は、Recallが初期設定で「有効」になっていたことです 3。ユーザーが自ら積極的に機能を有効化する「オプトイン」方式ではなく、知らないうちにPCの全操作が記録され始め、嫌なら後から自分で無効化しなければならない「オプトアウト」方式でした。これは、ユーザーの明確な同意なしにデータを収集する行為であり、プライバシー設計の基本原則に反するものでした。

 

欠陥2:暗号化されていない平文のデータベース

 

技術的に最も深刻だったのが、記録されたスナップショットと、そこから抽出されたテキストデータが、暗号化されていない「平文」のままデータベースに保存されていたことです 3

これは、あなたのPC上での全行動(パスワード入力画面、オンラインバンキングの取引明細、プライベートなメッセージのやり取りなど)を詳細に記録した日記を、誰でも読める状態で机の上に放置しているようなものです。

このため、もしPCが基本的な情報窃取型マルウェアに感染しただけで、攻撃者はRecallのデータベースフォルダを丸ごとコピーし、ユーザーの最近のデジタルライフのすべてをいとも簡単に入手できてしまいました 17。実際に、この脆弱性を突いてRecallのデータを抜き出すためのツールが、セキュリティ研究者によって瞬く間に開発され、その危険性が証明されました 17

 

欠陥3:不十分なアクセス制御とフィルタリング

 

さらに、Recallのタイムラインを閲覧する際に、本人認証が一切不要でした。つまり、ロックが解除されたPCの前に座ることができれば、誰でもその持ち主の過去の行動を自由に覗き見ることができたのです 17。また、パスワードやクレジットカード番号といった機密情報や、Signalのような暗号化メッセージアプリの内容を自動で記録から除外するフィルタリング機能も極めて不十分でした 6

これらの欠陥は、単なるバグや設計ミスというレベルを超えています。Microsoftには、製品開発におけるセキュリティを担保するための「セキュリティ開発ライフサイクル(SDL)」という確立されたプロセスが存在します。しかし、Recallの初期設計は、その基本原則が無視されたか、あるいはAIという新しい目玉機能の早期市場投入を優先するあまり軽視されたことを示唆しています。この一件は、技術的な問題だけでなく、ユーザーの信頼を大きく損なう事態となり、MicrosoftのAI戦略に長期的な影を落とすことになりました。

 

【徹底検証】Microsoftの逆襲 ― 生まれ変わった「Recall」は本当に安全か?

 

世界中からの厳しいフィードバックを受け、Microsoftは迅速に対応しました。Recallの一般提供を延期し、セキュリティとプライバシーをゼロから見直すことを約束したのです 4。その結果、生まれ変わったRecallは、当初とは比較にならないほど堅牢なセキュリティ機能を備えることになりました。

 

解決策1:オプトイン設計へ(あなたの許可がすべて)

 

最も重要な変更点は、Recallがデフォルトで「無効」になったことです 3。Copilot+ PCの初期セットアップ時に、ユーザーはRecallを有効にするかどうかを明確に選択する画面が表示されます。ここで有効化を選ばない限り、Recallが勝手に動作を始めることはありません。ユーザーが自らの意思で選択する「オプトイン」方式への転換は、プライバシー保護の第一歩として高く評価できます。

 

解決策2:Windows Helloによる認証(あなただけの鍵)

 

Recallのタイムラインを閲覧したり、設定を変更したりする際には、必ずWindows Hello(顔認証、指紋認証、またはPIN)による本人認証が必須となりました 4。これにより、たとえPCのロックが解除されていても、持ち主本人でなければ過去の記録にアクセスすることはできなくなりました。

 

解決策3:堅牢な「ジャストインタイム」暗号化(金庫の中の記憶)

 

平文で保存されていたデータベースは完全に廃止されました。Recallが記録するすべてのデータは、BitLockerなどのデバイス暗号化機能によってディスク上で常に暗号化された状態で保存されます 4。さらに重要なのは、その暗号化されたデータが、認証されたユーザーがアクセスを要求した瞬間にのみ、TPM(セキュリティチップ)などを活用した安全なハードウェア環境内で一時的に復号(解読)される「ジャストインタイム復号」の仕組みが導入されたことです 4

これは、あなたの記憶データが常に施錠された金庫(暗号化)に保管されているようなものです。中を見るためには、あなた固有の鍵(Windows Hello)が必要で、データは安全な部屋の中であなたにだけ見せられ、見終わるとすぐにまた金庫に戻されます。この仕組みにより、万が一PCが盗難に遭い、SSDが抜き取られたとしても、第三者がデータを読み取ることは極めて困難になりました。

 

解決策4:ユーザーによる詳細な制御(見せたくないものは隠す)

 

ユーザーが自らのデータを細かく管理できる機能も大幅に強化されました。

  • アプリ・Webサイトの除外: 特定のアプリケーション(パスワード管理ソフトやネットバンキングアプリなど)やWebサイトを、記録の対象から除外するリストを作成できます 4
  • プライベートブラウジングの自動除外: Edge、Chrome、Firefoxなどの主要ブラウザでプライベートモードを使用している間のアクティビティは、自動的に記録されません 4
  • 機密情報のフィルタリング: DRM(デジタル著作権管理)で保護されたコンテンツ(Netflixなど)や、パスワードなどの機密情報は自動で記録から除外されるよう試みます 4
  • 簡単なデータ削除: いつでもRecallの記録を一時停止したり、特定の期間のスナップショットを削除したり、データベース全体を完全に消去したりすることが可能です 4

これらの改善により、当初指摘された技術的な脆弱性は、ほぼすべて解決されたと言えるでしょう。しかし、これはRecallが100%リスクフリーになったことを意味するわけではありません。リスクの性質が変化したのです。以前のリスクは「設計上の欠陥」でしたが、現在のリスクは「正規アカウントの乗っ取り」にシフトしました。

つまり、Recall自体の防御は固くなりましたが、もしフィッシング詐欺やマルウェアによってあなたのWindowsアカウント自体が乗っ取られてしまえば、攻撃者は「正規のユーザー」としてRecallにアクセスし、あなたの過去の記録を閲覧できてしまう可能性があります。Recallの安全性は、あなたのWindowsアカウント全体の安全性と不可分に結びついています。Recallのデータは依然として攻撃者にとって非常に価値の高い「宝の山」であり 17、私たちユーザーには、より一層強固なパスワード管理や多要素認証といった基本的なセキュリティ対策が求められることになります。

 

「Recall」を賢く、安全に使うための設定とヒント

 

改善されたRecallを、その利便性を享受しつつ、安全に活用するためには、いくつかの設定とヒントを覚えておくことが重要です。

 

選択の時:有効化・無効化の方法

 

Recallを有効にするかどうかの最初の選択は、PCの初期セットアップ時に行います。後から変更したい場合は、「設定 > プライバシーとセキュリティ > リコールとスナップショット」からいつでもオン・オフを切り替えられます 4。もしRecallを完全にシステムから削除したい場合は、「Windowsの機能の有効化または無効化」パネルからRecallのチェックを外すことで対応できます 21

 

デジタルフットプリントの管理

 

Recallは相当量のディスク容量を消費します。大容量のSSDを搭載したPCでは、デフォルトで150GBもの領域が割り当てられる場合があります 21。ストレージの空き容量が気になる場合は、設定画面でRecallが使用する最大容量をより小さい値に変更しておきましょう 4。また、定期的に設定画面を確認し、不要になった過去のスナップショットを期間を指定して削除する習慣をつけることも有効です 4

 

スマートな活用のためのプロのヒント

 

  • タスクトレイのアイコンに注目する: 画面右下のタスクトレイにはRecallのアイコンが表示されます。このアイコンを見れば、現在Recallが記録中なのか、一時停止中なのか、あるいはフィルタリング機能が作動しているのかを一目で確認できます。機密情報を扱う際は、このアイコンの状態を確認する癖をつけましょう 8
  • 文字認識のためにウィンドウを整理する: RecallのAIが画面上の文字を正確に認識できるよう、ウィンドウを重ねずに表示するのがコツです。Windowsのスナップ機能などを活用して、ウィンドウをきれいに整列させると、後々の検索精度が向上します 8
  • 文字起こし機能を活用する: YouTubeなどの動画コンテンツから情報を得ることが多い場合、可能な限り字幕や文字起こしを表示させながら視聴すると良いでしょう。これにより、動画内の会話やテロップがテキストとしてRecallに記録され、検索対象となるため、後から情報を探しやすくなります 8
  • 除外リストを積極的に活用する: 「念のため」の対策として、パスワード管理ソフト、会社の機密情報を扱う業務アプリ、オンラインバンキングのサイトなどを、あらかじめ除外リストに追加しておくことを強くお勧めします。これにより、万が一の記録ミスを防ぐことができます 8

 

結論:未来のPC体験か、監視ツールか ― 「Recall」とどう向き合うべきか

 

Windows 11のRecallは、大きな野心と共に生まれ、深刻な「プライバシーの悪夢」として一度は地に落ち、そしてユーザーからの厳しい批判の声を糧に、より安全でユーザー中心の機能へと生まれ変わるという、異例の道のりをたどりました。

その核心にある「PC上の全活動を記録し、検索可能にする」というコンセプトは、今も変わりません。これは、私たちの生産性を飛躍的に向上させる可能性を秘めた、前例のない利便性を提供する一方で、自らのデジタルライフの詳細な記録を作成するという本質的なリスクを伴う、強力なトレードオフです。

Microsoftは、最初の大きな失敗を経て、ユーザーが自らのデータをコントロールするために必要なセキュリティアーキテクチャと設定項目を提供しました。技術的に「壊れていた」状態は脱し、今はユーザーに選択の権利が委ねられています。

最終的にRecallを使うかどうかの判断は、私たち一人ひとりに委ねられています。この記事で得た知識を元に、自身のプライバシーに対する考え方、日々のセキュリティ対策のレベル、そしてRecallがもたらすであろう利便性と、内在するリスクを天秤にかけ、情報に基づいた賢明な選択をすることが、これからのAI時代を生きる私たちに求められているのです。

 

よくある質問 (Q&A)

 

  1. Q: Recallの正式リリースはいつですか?
    A: 現在はWindows Insider向けのプレビュー版として提供されており、2025年に一般ユーザー向けの提供が開始される予定です。ただし、すべての対象PCで一斉に利用可能になるわけではなく、段階的な展開になる可能性があります 7。
  2. Q: 今使っているWindows 11 PCでもアップグレードすれば使えますか?
    A: いいえ、使えません。Recallは「Copilot+ PC」と呼ばれる、AI処理に特化した強力なNPU(Neural Processing Unit)を搭載した新しいPCでのみ動作する専用機能です 3。
  3. Q: Recallは有料の機能ですか?
    A: いいえ、RecallはCopilot+ PCに標準で搭載される機能の一部であり、利用に追加料金はかかりません。
  4. Q: 記録されたデータはMicrosoftのサーバーに送られますか?
    A: いいえ。すべてのスナップショットの保存とAIによる分析は、お使いのPCの内部(ローカル環境)で完結します。あなたの活動データがMicrosoftのクラウドサーバーに送信されることはありません 4。
  5. Q: セキュリティが改善された今、Recallは安全に使えますか?
    A: 技術的な安全性は大幅に向上しました。データは暗号化され、アクセスにはWindows Helloによる本人認証が必須です。ただし、PCのアカウント自体がマルウェア感染やフィッシング詐欺で乗っ取られた場合のリスクは残ります。そのため、強力なパスワードの設定や多要素認証といった基本的なセキュリティ対策は、これまで以上に重要になります 3。
  6. Q: 特定のアプリやWebサイトを記録しないように設定できますか?
    A: はい、設定画面から特定のアプリやWebサイトを除外リストに追加することが可能です。また、Edge、Chrome、Firefoxといった主要ブラウザのプライベートモード(シークレットモード)での閲覧は、自動的に記録の対象外となります 4。
  7. Q: Recallはどれくらいのディスク容量を使いますか?
    A: ユーザーが設定で変更できますが、PCのストレージ容量に応じて、デフォルトで数十GBから最大150GB程度の領域が割り当てられる場合があります。設定した上限に達すると、最も古いデータから自動的に削除される仕組みです 4。
  8. Q: Recallを完全に無効化、またはアンインストールする方法はありますか?
    A: はい、設定画面からいつでも機能を無効にできます。さらに、「Windowsの機能の有効化または無効化」というシステム設定から、Recall機能自体をPCから完全に取り除くことも可能です 4。
  9. Q: パスワードやクレジットカード番号も記録されてしまいますか?
    A: Microsoftは、そうした機密情報を自動で検知し、記録から除外するフィルター機能を備えていると説明しています。しかし、このフィルターが100%完璧である保証はありません。より安全を期すためには、重要な情報を入力する際はRecallの記録を一時停止する、あるいはパスワード管理ソフトなどを除外リストに登録するといった対策が推奨されます 4。
  10. Q: もしPCが盗難された場合、Recallのデータはどうなりますか?
    A: Recallのデータは、PCのディスク上で強力に暗号化されています。あなたのWindows Hello(顔、指紋、PIN)による認証がなければ、たとえPCを分解してストレージを抜き取ったとしても、第三者がデータにアクセスして中身を読み取ることは極めて困難です 4。

引用文献

  1. リコールであなたの作業を遡って調べる - Microsoft サポート, 9月 18, 2025にアクセス、 https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%A7%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%AE%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E3%82%92%E9%81%A1%E3%81%A3%E3%81%A6%E8%AA%BF%E3%81%B9%E3%82%8B-aa03f8a0-a78b-4b3e-b0a1-2eb8ac48701c
  2. PCの操作履歴を継続的に記録するMicrosoft Recallとは?概要とその役割を考察, 9月 18, 2025にアクセス、 https://jo-sys.net/microsoft-recall-windows-upcoming-feature/
  3. Windows 11 の Recall 機能、相変わらずプライバシーリスクである, 9月 18, 2025にアクセス、 https://adguard.com/ja/blog/microsoft-recall-privacy-threat-adguard.html
  4. リコール エクスペリエンスのプライバシーと ... - Microsoft Support, 9月 18, 2025にアクセス、 https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%81%A8%E5%88%B6%E5%BE%A1-d404f672-7647-41e5-886c-a3c59680af15
  5. 【市場焦點】微軟全力進軍AI PC 市場,Copilot+ PC 是什麼?將帶來什麼新氣象? - PressPlay, 9月 18, 2025にアクセス、 https://www.pressplay.cc/project/36FCD6315D6BA714A8AC7FC0000D0408/articles/144B5C7BAE2533C50CAF9066CBE9F1DC
  6. プライバシーの悪夢?Windows 11のAI新機能「Recall」に懸念の声 - Codebook, 9月 18, 2025にアクセス、 https://codebook.machinarecord.com/threatreport/silobreaker-cyber-alert/32979/
  7. Windows 11で過去を遡れるAI機能「Recall」、順次展開はじまる - PC Watch, 9月 18, 2025にアクセス、 https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/2010453.html
  8. 【特集】Windows 11の新機能「リコール」は微妙?実際のところを ..., 9月 18, 2025にアクセス、 https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/1647692.html
  9. ついにきた! Windows 11のリコール機能の始め方 | ギズモード・ジャパン, 9月 18, 2025にアクセス、 https://www.gizmodo.jp/2024/12/how-to-setup-microsoft-ai-copilot-recall.html
  10. Windows 11 2024 Updateの目玉機能「リコール」って何? 実際に試して分かったポイントを解説, 9月 18, 2025にアクセス、 https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2411/26/news109.html
  11. 1年間の延期を経てWindows 11の新機能「Recall」がようやく一般展開開始 | 気になる, 9月 18, 2025にアクセス、 https://taisy0.com/2025/04/26/210952.html
  12. Windows 11 Specs and System Requirements - Microsoft, 9月 18, 2025にアクセス、 https://www.microsoft.com/en-us/windows/windows-11-specifications
  13. Windows 10 サポート終了に伴う買い替えや対策を解説 - ソフマップ, 9月 18, 2025にアクセス、 https://www.sofmap.com/contents/?id=nw_pc_select&sid=win10
  14. 「Copilot+ PC」とは | パソコン工房 NEXMAG, 9月 18, 2025にアクセス、 https://www.pc-koubou.jp/magazine/90202
  15. Copilot+ 电脑开发人员指南, 9月 18, 2025にアクセス、 https://learn.microsoft.com/zh-cn/windows/ai/npu-devices/
  16. 採用AMD Ryzen AI PRO 系列處理器的Copilot+ 電腦, 9月 18, 2025にアクセス、 https://www.amd.com/zh-tw/products/processors/business-systems/windows-and-amd-for-the-enterprise.html
  17. ユーザーの操作履歴をすべて記憶する「Recall」の危険性 ..., 9月 18, 2025にアクセス、 https://blog.kaspersky.co.jp/how-to-disable-copilot-recall-spyware/36645/
  18. Signal、Windows 11のRecall機能をブロック — プライバシー保護とAI機能の新たな攻防, 9月 18, 2025にアクセス、 https://innovatopia.jp/ai/ai-news/55125/
  19. Recall の概要 | Microsoft Learn, 9月 18, 2025にアクセス、 https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/ai/recall/
  20. Windows 11でリコールのデータをすべて抹消する機能が追加。プレビュー版で順次提供, 9月 18, 2025にアクセス、 https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/2030497.html
  21. Windowsの「リコール」機能が徐々に解禁。この機能を制御するには? | ギズモード・ジャパン, 9月 18, 2025にアクセス、 https://www.gizmodo.jp/2025/05/windows11_recall.html
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