【実態暴露】Amazonステマレビューの見破り方と対策法〜「★5つけたらクーポン進呈」の闇

これはAmazonマーケットプレイスだけでなく、Amazon直販品にも含まれています。

メーカーが勝手にやったと思いますが、直販している以上Amazon社にも監督責任はあると考えます。

Amazonで商品を購入した際に「★5つのレビューを書いたら****円分のギフトカードをプレゼント」といった内容の紙が同封されていた経験はありませんか？実はこれ、景品表示法違反となる典型的なステマ行為なのです。Amazonのレビューの約42%が偽レビューであるという衝撃的な調査結果もあり、私たち消費者が本当に良い商品を見極めることが難しくなっています。本記事では、Amazonに蔓延するステマレビューの実態と、騙されないための具体的な見分け方、そして2023年10月から施行されたステマ規制法について詳しく解説します。

Amazonステマレビューの現状と実態

「★5つけたらクーポン」の手口とは？

Amazonで買い物をすると、商品と一緒に「おめでとうございます！」と書かれた****円分のギフト券獲得方法が書かれたカードが同封されていることがあります。このカードには「1.注文ページに5つ星のレビューを残すこと。2.レビュー画面のスクリーンショットと評価のリンクを送信すること」といった内容が記載されていることが多いのです3。

このような行為は単なる謝礼のように見えて、実は消費者を欺く不当表示に該当します。Amazonのレビューポリシーでは「報酬（現物支給を含む）と引き換えにレビューを投稿したり、させたりする行為」を明確に禁止していますが11、それにも関わらず多くの出品者がこの手法を使っています。ユーザーの声によれば、特に海外からの輸入品を購入した際に「3回に1回くらい」の頻度でこのようなステマ依頼カードが含まれているとのことです。

日本のAmazonにおけるステマレビューの割合

驚くべきことに、Amazonに投稿されているレビューの約42%が偽レビューであるという調査結果があります5。さらに衝撃的なのは、レビュアーランキングの上位10人中7人がステマレビューを投稿しているという報告もあることです5。これはAmazonのレビューシステムの信頼性を大きく損なう深刻な問題と言えるでしょう。

フェイクレビューブローカー産業の存在

ステマレビュー問題がなくならない背景には「フェイクレビューブローカー産業」の存在があります。これらのブローカーは、レビューサイトの外でフェイクレビューの取引を推進し、レビュー投稿と引き換えに報酬を支払うという仕組みを作り上げています2。

ある調査によると、ステマレビュー投稿サービスの価格は1レビューあたり約1900円、50レビューで約9万円、1000レビューで約120万円というケースもあります5。この「レビュー買取」ビジネスが成り立っていることが、問題の深刻さを物語っています。

見破れ！Amazonの偽レビューの特徴5選

星5一極集中型の不自然なレビュー分布

ステマレビューを見破る最も簡単な方法は、レビューの評価分布を確認することです。多くの商品には良い点も悪い点もあるため、通常なら星1～星5まで分散したレビュー分布になるはずです。しかし、星5の評価だけに極端に集中している商品は要注意です13。

特に短期間で星5のレビューが急増している場合、ステマの可能性が非常に高いと言えるでしょう。レビュー投稿のタイムラインを確認し、不自然な集中がないかチェックすることが大切です12。

不自然な日本語と顔文字の多用

ステマレビューには特徴的な文体パターンがあります。特に顕著なのが顔文字の多用です。例えば「おすすめの商品ですo(^▽^)o」「とても満足しています(^^)」といった具合に、文末に顔文字がつけられていることが多いのです13。

また、少し不自然な日本語表現や、似たようなフレーズが複数のレビューで繰り返し使われている場合も警戒すべきでしょう。これらはおそらく少数の人間が複数のレビューを投稿している証拠かもしれません13。

同じパターンの短いレビューが短期間に集中

実際に商品を使用した人のレビューは、具体的な使用感や良い点・悪い点を詳細に書いていることが多いものです。一方、ステマレビューは内容が表面的で、具体的な使用感や詳細が書かれていないことが特徴です15。

「とても良い商品でした」「期待通りの品質です」「大満足です」といった短く抽象的なコメントが多数を占める場合、実際に商品を使用した感想ではない可能性が高いでしょう13。

レビュアーのプロフィールと投稿履歴をチェック

疑わしいレビューに遭遇したら、レビュアーのプロフィールをチェックしてみましょう。ステマレビューを投稿する人は、プロフィールが不明瞭であったり、突然特定のカテゴリーのレビューが急増したりする特徴があります15。

また、レビュアーがレビューを投稿した商品が多様すぎる場合も要注意です。一人の人間が短期間にあまりにも多様なジャンルの商品を購入し、すべて高評価をつけているのは非常に不自然だからです13。

「Amazonで購入済み」レビューのみをフィルタリング

Amazonでは「Amazonで購入済み」のレビューだけを表示するフィルター機能があります。この機能を使うと、実際にAmazonで商品を購入した人のレビューだけを確認できます12。

例えば、あるケースでは「すべてのレビュー」が206件あったのに対し、「Amazonで購入のみ」に限定したら22件まで激減したという報告もあります12。このような大幅な減少が見られる場合、多くの偽レビューが混じっている可能性が高いと考えられます。

消費者ができるステマレビュー対策と賢い購入方法

サクラチェッカーの活用方法

「サクラチェッカー」というサイトを利用すれば、Amazonの商品ページのURLを入力するだけで、そのレビューがステマである可能性を診断できます14。このツールは価格、ショップレビュー、レビュー日付など細かく分析し、「サクラ度」として評価してくれます。

テレビでも紹介された信頼できるサイトとして知られており、Amazon商品を購入する前に一度チェックすることをおすすめします14。

検証済み購入者の写真・動画レビューを重視する

写真や動画が添付されているレビューは、信頼性が高い傾向があります。実際に商品を受け取り、使用している証拠となるからです15。

特に「Amazonで購入済み」のバッジがあり、かつ写真や動画が添付されたレビューは、最も信頼できる情報源と言えるでしょう。購入を検討する際は、これらのレビューを優先的に確認することが賢明です。

外部サイトでの評価も確認する

Amazonのレビューだけでなく、外部のレビューサイトや専門ブログなども参考にすると良いでしょう。「商品名+感想」などでネット検索し、様々な情報源からの評価を集めることで、より客観的な判断ができます14。

また、TwitterやInstagramなどのSNSで実際のユーザーの声を探してみるのも効果的です。ただし、短期間に同じような投稿が多数見つかる場合は、それもステマの可能性があるので注意が必要です14。

ステマ規制法とAmazonの法的責任

2023年施行のステマ規制と景品表示法

2023年10月1日から、ステルスマーケティング（ステマ）が景品表示法違反となりました2 4 6。これにより、広告であることを隠して商品やサービスを宣伝する行為が法律で禁止されたのです。

ステマ規制では「なりすまし型」と「利益提供秘匿型」の2種類が対象となります。なりすまし型は企業が第三者になりすまして商品を宣伝すること、利益提供秘匿型は企業から依頼された第三者が報酬を受けていることを隠して商品を宣伝することです4 7。

違反した場合の罰則

ステマ規制に違反した場合、消費者庁による「措置命令」を受けることになります。具体的には、違反した表示の差し止め、違反事実の周知徹底、再発防止策の策定などが命じられます4 7。

さらに悪質な場合、社名が公表されたり、措置命令に違反すれば2年以下の懲役や300万円以下の罰金といった刑事罰の対象となることもあります7。企業のブランドイメージ低下や信用失墜など、無形の損失も大きいでしょう。

Amazonの取り組みとその限界

Amazonも不正レビュー対策に力を入れています。世界中で1万人以上のスタッフを配置し、AIも活用して不正行為の監視を行っており、2020年には世界中で2億件以上のレビューを排除したとのことです2。

また、レビューを投稿するには「過去12カ月間にアマゾン上で通算5000円以上の購入実績があること」「当該商品の出品者の関係者でないこと」などの要件を定めています2。

しかし、フェイクレビューブローカー産業の存在などから、完全に不正レビューを排除することは難しい状況が続いています。Amazonだけでなく、消費者庁などの規制当局との協力が必要とされています5。

まとめ：賢い消費者として騙されないために

Amazonのレビューシステムは便利な一方で、ステマが横行している現実があります。「★5つけたらクーポン」といった誘導は、もはや珍しくない現象となっています。

しかし、2023年10月からステマ規制法が施行され、こうした行為は法律違反となりました。今後は消費者庁による取り締まりが強化されることも期待されます。

私たち消費者も、レビューの分布を確認したり、「Amazonで購入済み」フィルターを活用したり、サクラチェッカーのようなツールを利用したりすることで、ステマに騙されない賢い購入判断ができるようになります。

最後に、もし商品と一緒に「★5レビューと引き換えにギフトカード」などの案内が同封されていたら、それは違法行為の可能性が高いものです。消費者として、そうした誘導に応じるのではなく、正直な評価を投稿することが、健全なEコマース環境の維持につながることを忘れないでください。

あなたも、Amazonのステマレビューに騙された経験はありませんか？コメント欄でぜひシェアしてください。

社内SEゆうきの徒然日記

社内SE歴20年以上の経験からIT全般についてつぶやきます