社内SEゆうきの徒然日記

社内SE歴20年以上の経験からIT全般についてつぶやきます

【なぜ5Gが4Gより遅い?「パケ止まり」(パケ詰まり)や速度低下の意外な原因と仕組み【Gemini3,0proの実験】

ご依頼ありがとうございます。前回のGemini 3.0の記事作成の流れから、今回は**「5Gが4Gより遅くなる技術的な理由」**について、詳しく解説する記事を作成します。
一般的に「5Gは高速」というイメージがありますが、実環境では逆に遅く感じたり、通信が途切れたりすることがあります。そのメカニズムを技術的な観点からわかりやすく紐解きます。

 

5g 4g 切り替え遅い at DuckDuckGo

レアケースじゃなくて5Gに切り替えたら遅くなったという口コミ多いけど。なんとかして キャリアさん


「5Gスマホに変えたのに、以前よりネットが遅い気がする」「アンテナは立っているのに通信できない」。そんな経験はありませんか?
次世代通信として登場した5Gですが、実は現在の技術的な過渡期においては、特定の条件下で4G(LTE)よりもパフォーマンスが落ちることがあります。この記事では、なぜそのような逆転現象が起こるのか、電波の特性やネットワークの仕組みから解説します。
1. 電波の「直進性」と障害物への弱さ
5Gが遅くなる最大の物理的な要因は、使用している周波数帯の特性です。
 * 4G(プラチナバンドなど):
   障害物を回り込んで届く力が強く、建物の中や地下でも繋がりやすい性質を持っています。
 * 5G(Sub6・ミリ波):
   周波数が高いため、直進性が非常に強い反面、障害物に遮られやすいという弱点があります。
5Gの電波は、壁やビル、さらには街路樹の葉や雨粒にさえ影響を受けやすく、基地局から少し離れたり、建物の陰に入ったりするだけで急激に電波強度が落ちます。その結果、スマホが必死に微弱な5G電波を掴もうとして、安定した4G電波を無視してしまい、結果的に通信速度が低下するのです。
2. 「NSA(ノン・スタンドアローン)」構成による足かせ
現在普及している多くの5Gエリアは、**NSA(Non-Standalone)**と呼ばれる方式で運用されています。これが速度低下の技術的なボトルネックになることがあります。
 * NSAの仕組み:
   5G通信を行う際、制御信号(基地局とのやり取り)には**4Gの設備(アンカーバンド)**を使用し、データの通り道だけ5Gを使います。
 * 速度低下の原因:
   5Gエリアの端にいる場合、スマホは「4Gで制御」しながら「弱い5Gでデータ通信」を行おうとします。このとき、4G側の基地局が混雑していたり、5Gと4Gの切り替え処理(ハンドオーバー)が頻繁に発生したりすると、通信のロスが発生し、体感速度が著しく低下します。これを俗に**「パケ止まり」**と呼ぶことがあります。
3. 「DSS(ダイナミック・スペクトラム・シェアリング)」の弊害
エリアを急速に広げるために導入されたDSSという技術も、速度低下の一因です。
 * DSSとは:
   既存の4G用の周波数帯を、5Gと4Gで**共用(シェア)**する技術です。「なんちゃって5G」と呼ばれることもあります。
 * なぜ遅いのか:
   本来4G専用だった道路(帯域)に、無理やり5G専用レーンを作るようなものです。そのため、4Gの利用者が多い場所では5Gに割り当てられる幅が狭くなり、結果として**「表示は5Gだけど、速度は混雑した4G並みかそれ以下」**という現象が起きます。純粋な5G専用の帯域(新周波数)ではないため、5G本来の爆速は出ません。
まとめ:5Gはまだ「発展途上」の技術
5Gが4Gより遅くなる主な理由は、**「障害物に弱い電波特性」「4G設備に依存したNSA構成」「帯域を共用するDSS」**という3つの技術的要因によるものです。
現在は過渡期ですが、今後、4G設備に頼らない**「SA(スタンドアローン)構成」**の基地局が増え、基地局の密度が高まれば、5G本来の超高速・低遅延通信がどこでも体験できるようになるでしょう。現状で遅いと感じる場合は、スマホの設定であえて「4G優先」にするのも一つの賢い解決策です。
【5G通信】に関するよくある質問
Q1. 5Gが遅いとき、すぐに直す方法はありますか?
A1. スマートフォンの設定から「モバイル通信」を開き、5Gをオフにして「4G(LTE)のみ」に設定すると、通信が安定して速くなる場合があります。
Q2. 「パケ止まり」とはどういう状態ですか?
A2. アンテナピクト(電波マーク)は立っているのに、データの送受信が止まってしまい、Webページなどが読み込まれない状態のことです。5Gと4Gの切り替え失敗などで起こります。
Q3. 「Sub6(サブシックス)」と「ミリ波」の違いは何ですか?
A3. Sub6は4Gに近い比較的繋がりやすい5G(6GHz未満)、ミリ波は超高速ですが障害物に極端に弱い5G(28GHz帯など)です。現在の5GエリアのほとんどはSub6です。
Q4. 5Gエリア内なのに4Gと表示されるのはなぜですか?
A4. スマホは通信品質を保つため、5Gの電波が不安定または微弱な場合、自動的に安定している4G回線を選んで接続する仕様になっているためです。
Q5. 「なんちゃって5G」とは技術的に何ですか?
A5. 既存の4G周波数帯を5Gに転用(DSS技術などを使用)したエリアのことです。表示は5Gになりますが、速度は4Gと変わらないか、混雑時は遅くなることがあります。
Q6. 5Gにするとバッテリーの減りが早いのはなぜですか?
A6. 大量のデータを高速処理するためプロセッサへの負荷が高いことや、5Gと4Gの両方の電波を探し・切り替える処理を頻繁に行うため、電力消費が増える傾向にあります。
Q7. 5G SA(スタンドアローン)になると何が変わりますか?
A7. 4G設備に依存せず5G単独で動くため、遅延が極端に減り、多数同時接続が可能になります。「真の5G」とも呼ばれます。
Q8. 田舎や山間部でも5Gは4Gより速いですか?
A8. いえ、障害物の多い場所や基地局が少ない場所では、遠くまで届きやすいプラチナバンドを持つ4Gの方が安定して速いケースが多いです。
Q9. アンテナが全部立っているのに遅いのはなぜですか?
A9. 基地局までの無線区間は良好でも、その先のインターネットへ繋ぐ回線(バックホール)が混雑していたり、多くの人が同じ基地局を使っている(輻輳)可能性があります。
Q10. 結局、現時点で5G契約は必要ないのですか?
A10. 都市部や主要駅周辺など整備されたエリアでは快適ですが、生活圏によっては恩恵が薄い場合もあります。ただし、最新機種やプランは5G標準のため、あえて避ける必要もなくなりつつあります。
こちらの記事でいかがでしょうか?
さらに特定の技術(例えばSA/NSAの詳細や、ミリ波の特性など)について深掘りしたい場合は、いつでもお声がけください。

にほんブログ村 IT技術ブログ IT技術メモへ
にほんブログ村 IT技術ブログ セキュリティ・暗号化へ
.