セキュリティチェック報告書
調査対象: ELYZA ai(株式会社ELYZA)
調査日: 2025年9月15日
報告者: 情報システム部 セキュリティ担当 探偵
1. 組織の概要と沿革
株式会社ELYZA(イライザ)は、大規模言語モデル(LLM)に特化したAI開発企業です。東京大学松尾研究室のスピンオフとして設立され、日本語LLMの開発と、それを活用したサービスの提供を主たる事業としています。
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正式名称: 株式会社ELYZA
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設立: 2018年9月
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事業内容:
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大規模言語モデル(LLM)の開発・研究
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LLM導入・活用支援
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AI活用コンサルティング
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沿革:
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2018年9月: 東京大学松尾研究室出身者により株式会社nine'sとして設立。
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2019年11月: 株式会社ELYZAへ商号変更。
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2023年3月: 日本語に特化した70億パラメータのLLM「ELYZA-japanese-Llama-2-7b」を公開。
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2023年8月: KDDI株式会社と資本業務提携を締結。
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2023年9月: 130億パラメータの日本語LLMを開発中であることを発表。
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2024年3月: 700億パラメータを持つ日本語LLM「ELYZA-japanese-Llama-2-70b」を公開。
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参照アドレス:
2. 創設者の経歴
ELYZAの代表取締役である曽根岡侑也氏の経歴は以下の通りです。
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氏名: 曽根岡 侑也 (Soneoka Yuya)
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学歴:
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東京大学 工学部システム創成学科 知能社会システム(PSI)コース 卒業
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東京大学大学院 工学系研究科 人工物工学研究センター 修士課程修了 (松尾研究室)
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職歴:
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大学院在学中に株式会社DeepXに参画し、創業メンバーとして深層学習技術の社会実装に従事。
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2018年9月: 株式会社ELYZA(旧nine's)を共同創業し、代表取締役に就任。
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経歴ロンダリングに関する調査: 曽根岡氏の経歴は、東京大学松尾研究室という国内AI研究の権威ある研究室出身であることが一貫して示されており、複数のメディアや公式発表でも同様の内容が確認できます。経歴に関する不審な点や矛盾は見受けられず、経歴ロンダリングの可能性は極めて低いと判断します。
参照アドレス:
3. 本社所在地の確認
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本社所在地: 東京都文京区本郷3丁目40番10号 三翔ビル本郷7階
ペーパーカンパニーの可能性調査: 上記住所をGoogleマップで確認したところ、「三翔ビル本郷」という名称のオフィスビルが存在します。同ビルには複数の企業が入居しており、スタートアップやテクノロジー企業が多く利用する一般的なオフィスビルです。株式会社ELYZAは2023年6月に同住所への移転を公式に発表しており、企業の成長に伴うオフィス移転として自然な流れです。ペーパーカンパニーである可能性は低いと考えられます。
参照アドレス:
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4. 情報セキュリティ専門家の見解
ELYZAのセキュリティに関する第三者機関による詳細な監査報告や、著名なセキュリティ専門家による個別の評価に関する公開情報は限定的です。しかし、以下の点から一定の信頼性は確保されていると推察されます。
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KDDIとの資本業務提携: 大手通信キャリアであるKDDIが資本業務提携を行うにあたり、ELYZAの技術力や組織体制、セキュリティガバナンスについて詳細なデューデリジェンスを実施した可能性が極めて高いです。通信事業者が求める高いセキュリティ水準をクリアしている一つの証左と考えられます。
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大企業への導入実績: ELYZAは、公式サイト上で多くの大企業との共同開発や導入事例を公開しています。金融、製造、インフラなど、高度なセキュリティが求められる業界の企業が含まれており、これらの企業による導入前のセキュリティ評価をクリアしていると考えられます。
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基盤モデル: ELYZAが公開しているLLMは、Meta社が開発した「Llama 2」をベースにしています。Llama 2は、世界中の研究者や開発者によって検証されており、その基盤技術の信頼性は高い評価を得ています。
現時点では、ELYZA固有の重大なセキュリティ脆弱性を指摘する専門家の見解は見つかりませんでした。
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5. 製造国 (開発国)
株式会社ELYZAは日本の企業であり、創設者および主要な開発メンバーも日本人で構成されています。開発拠点も日本国内にあり、同社が開発・提供するLLMおよび関連サービスは 日本国 で製造(開発)されています。
参照アドレス:
6. エンティティリストの照合
添付された米国商務省産業安全保障局(BIS)発行の「Supplement No. 4 to Part 744 - ENTITY LIST」(2023年5月19日更新版)について、「ELYZA」および関連する可能性のあるキーワードで検索を実施しました。
結果:
リスト内に「ELYZA」の名称、および同社の役員・関係者と一致する氏名は存在しませんでした。
7. 総合評価
結論: 株式会社ELYZAは、東京大学松尾研究室からスピンオフした、大規模言語モデル(LLM)開発を専門とする信頼性の高い日本のテクノロジー企業であると評価します。
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創設者と組織の透明性: 創設者の経歴は明確であり、国内トップクラスの研究室での実績に裏打ちされています。経歴ロンダリング等の懸念は見られません。
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事業の実態: 本社所在地には実体のあるオフィスを構えており、事業活動は活発に行われています。ペーパーカンパニーの可能性は完全に否定できます。
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セキュリティリスク:
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現時点で、同社に起因する重大なセキュリティインシデントや脆弱性の報告は確認されていません。
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KDDIや国内大手企業との提携・導入実績は、同社のセキュリティ水準が一定のレベルにあることを示唆しています。
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米国政府によるエンティティリストにも掲載されておらず、輸出規制等の対象にもなっていません。
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以上の調査結果から、株式会社ELYZAおよび同社が提供するAIサービスについて、現時点で確認できるセキュリティ上の重大な懸念事項は存在しないと判断します。ただし、AI技術、特にLLMは新しい分野であるため、継続的な情報収集と注視が必要です。
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