社内SEゆうきの徒然日記

社内SE歴20年以上の経験からIT全般についてつぶやきます

「もうやめた!」現金払いに戻す店も。キャッシュレス決済42%達成の裏で、店側が抱える”本当の”事情

はじめに:キャッシュレス化の光と影

 

日本中が、大きな目標達成に沸いています。政府が掲げた「2025年までにキャッシュレス決済比率を4割程度にする」という目標が、1年以上も前倒しで達成されたのです 1。2024年に発表された最新の数字は42.8%、決済額は実に141兆円にものぼります 1。将来的には世界最高水準の80%を目指すという壮大なビジョンも掲げられ、日本はまさにキャッシュレス先進国への道を突き進んでいるように見えます 4

しかし、この華々しい成功の光の裏で、静かに、しかし確実にもう一つの物語が進行していることをご存知でしょうか。

街角の愛される定食屋、こだわりの個人経営の雑貨店、地域に根差したクリニック。私たちの日常を彩る多くの中小規模の店舗では、依然として「現金のみ」の貼り紙が掲げられています。さらに驚くべきことに、一度はキャッシュレス決済を導入したにもかかわらず、「もうやめた!」と宣言し、再び現金払いに戻すことを選んだ店主たちもいるのです。

なぜ、国全体がキャッシュレス化へと突き進む中で、彼らはその流れに逆らうのでしょうか。これは単なる「時代の変化についていけない」という話ではありません。そこには、全国的な統計データからは決して見えてこない、店主たちが日々直面するコスト、資金繰り、そして譲れない信念といった、切実で複雑な「本当の事情」が存在します。

この記事では、キャッシュレス決済比率42.8%達成というマクロな視点から一歩踏み込み、店舗経営というミクロな現場で何が起きているのかを徹底的に取材しました。これは、テクノロジーへの抵抗の物語ではなく、激変する経済環境の中で生き残り、自らのビジネスを守るための戦略的な選択の物語です。

 

第1章:加速する日本、キャッシュレス大国の誕生

 

まず、日本のキャッシュレス化がいかに急速に進展しているか、その数字を見ていきましょう。この勢いを理解することが、なぜ一部の店舗がその流れに乗らない(あるいは降りる)のかを考える上で重要な背景となります。

 

目標を前倒しで達成した驚異的なスピード

 

経済産業省の発表によると、2024年の日本のキャッシュレス決済比率は42.8%に達しました 1。これは、2019年の「成長戦略フォローアップ」で定められた「2025年6月までに4割程度」という目標を大幅に前倒しでクリアしたことを意味します 1。決済総額は141.0兆円という巨大な規模に膨れ上がっており、日本の消費活動がいかにデジタル決済へとシフトしているかを物語っています 3

この数字の内訳を見ると、日本のキャッシュレス決済の現状がより鮮明になります。最も大きな割合を占めるのは依然としてクレジットカードで、全体の82.9%を占めています 1。しかし、注目すべきはコード決済(QRコード決済など)の急成長です。今や全体の9.6%を占めるまでに成長し、消費者の支払い方法が多様化していることを示しています 1

 

80%への野心的な未来像

 

政府の目標は40%で終わりではありません。「キャッシュレス・ビジョン」では、将来的には世界最高水準である決済比率80%を目指すという、さらに野心的な目標が掲げられています 1。これは、キャッシュレス化が一時的なキャンペーンではなく、国家レベルの長期的な戦略であることを示しており、今後もこの流れは加速していくと予想されます。

 

消費者の意識も変化、しかし…

 

この変化は、消費者の行動にも深く浸透しています。ある調査では、日常生活の支払いのうち「7〜8割程度以上をキャッシュレスで支払う」と回答した人が全体の54%にものぼり、多くの人々にとってキャッシュレスが当たり前の支払い手段になっていることがわかります 4

ただし、ここには一つ、重要な注意点があります。同じ調査で、1,000円以下の少額決済になると、49%もの人が「主に現金で支払う」と回答しているのです 4。これは、コンビニやスーパーでの日常的な買い物ではキャッシュレスが浸透する一方で、小規模な店舗で発生しがちな「ちょっとした買い物」の領域では、依然として現金が強い力を持っていることを示唆しています。

そして、このキャッシュレス化の構造自体が、小規模事業者にとっての課題を浮き彫りにします。決済額の8割以上を占めるクレジットカードは、一般的に決済手数料が最も高い支払い方法です 1。つまり、日本の「キャッシュレスブーム」は、実質的に「クレジットカードブーム」であり、これが手数料という形で小規模事業者の経営に重くのしかかっているのです。QRコード決済など手数料が比較的安い選択肢も増えてはいますが、市場の大部分は、事業者にとって最もコストのかかる決済手段によって占められているのが現状です。

 

第2章:見えざる負担。店舗がキャッシュレスに「NO」と言う3つの深刻な理由

 

国全体の数字は華々しいものですが、カメラを個々の店舗に向けてみると、全く異なる景色が広がっています。消費者にとってはポイント還元や利便性といったメリットが目立つキャッシュレス決済ですが、その裏側で店舗側は、しばしば見過ごされがちな重い負担を背負っています。ここでは、店舗が導入をためらう、あるいはやめてしまう3つの大きな理由を深掘りしていきます。

 

2.1 「見えない税金」:利益を蝕む決済手数料

 

店舗がキャッシュレス決済を導入しない最大の理由、それは紛れもなくコストです。特に、継続的に発生する「決済手数料」は、経営者にとって頭の痛い問題です 7。MMD研究所の調査では、キャッシュレスを導入しない理由として44.4%のオーナーが「初期導入費用や各種手数料が高いから」を挙げており、これが断トツのトップでした 8

この手数料は、決して些細な金額ではありません。日本では取引額の3%から5%程度が一般的で、これは諸外国と比較しても割高だと指摘されています 9。具体的な数字で考えてみましょう。ある店舗が209,000円の商品を販売した場合、手数料が3.5%だとすると、7,315円が決済サービス会社に支払われます 9。この7,315円は、商品やサービスを提供した店舗の利益から直接差し引かれるのです。薄い利益率で経営している小規模店舗にとって、これは「見えない税金」のような重荷です。

さらに、日本ではこの手数料を店舗側が負担するのが商習慣となっており、顧客に上乗せすることは基本的にありません 9。これにより、店主は厳しい二者択一を迫られます。

  1. 全商品の価格を上げるか?:しかし、これをすれば現金で支払ってくれる常連客にまで負担を強いることになり、価格競争力も失いかねません。
  2. コストを吸収するか?:多くの店がこの選択をしますが、それは自店の利益を削ることを意味します。原材料費や光熱費が高騰する中で、さらに利益を圧迫されるのは死活問題です 11

 

2.2 キャッシュフローの罠:今日の売上が、明日の仕入れにならない恐怖

 

現金商売とキャッシュレス決済の決定的な違い、それは「入金サイクル」です。現金はその場で手元に入りますが、キャッシュレス決済の売上は、即日入金されるとは限りません。このタイムラグは、キャッシュレスを導入した店舗が感じる不満点の第2位(27.2%)に挙げられています 8

この「入金サイクルの遅れ」は、単なる不便さにとどまらず、特に小規模な飲食店などにとっては文字通り「死活問題」となり得ます 10

例えば、個人経営の寿司屋を想像してみてください 10。店主は毎朝、市場でその日のネタを「現金」で仕入れます。そして、昼と夜の営業で得た「現金」を元手に、翌日の仕入れを行う。このサイクルで店は回っています。もし、売上の大半がキャッシュレス決済になり、入金が数週間後、あるいは数日後になったらどうなるでしょうか。翌日のネタを仕入れるための現金が手元になくなり、店の営業そのものが止まってしまう危険性があるのです。

これは、潤沢な運転資金を持つ大手チェーンでは問題になりにくいかもしれませんが、自己資金でギリギリの経営をしている個人店にとっては、事業の継続を揺るがす致命的なリスクです。

 

2.3 手間とリスク:シンプルさという価値

 

経済的な理由だけでなく、運営上の「手間」や「リスク」を嫌う店主も少なくありません。

  • 運営の複雑化:昔ながらの経営者の中には、「手間が増えそうな感じがして」と、シンプルで管理が楽な現金主義を好む人もいます 11。複数の決済サービスを導入すれば、それぞれの売上管理や経理処理が煩雑になるという声もあります 12
  • 技術的なリスク:停電や通信障害、決済システムのサーバーダウンなど、自分たちの努力ではどうにもならない理由で決済ができなくなるリスクも懸念されています 13。繁忙時間帯にシステムが停止すれば、売上の機会損失だけでなく、顧客からの信頼も失いかねません。また、金額の打ち間違いの際の修正が面倒、セキュリティが不安といった声も挙がっています 8
  • 顧客層とのミスマッチ:自分たちの店の主な顧客層(例えば高齢の常連客など)はキャッシュレスをあまり使わないだろう、という判断から導入の必要性を感じないケースもあります 7

消費者の一部からは「現金しか使えない店は古い」という見方もありますが 8、店側の視点に立つと、キャッシュレス化は単なる利便性の問題ではないことがわかります。それは、利益の減少や資金繰りの悪化という明確で即物的なリスクを天秤にかける、高度な経営判断なのです。不確実な「機会損失」のリスクよりも、毎回の取引で確実に利益が3%削られるという現実的な脅威を回避するのは、特にマージンの少ないビジネスにとっては、極めて合理的なリスク管理戦略と言えるでしょう。

 

第3章:「一度はやった。でも、やめた」現場からの声

 

理論やデータだけでは伝わらない、現場の生々しい声。ここでは、一度はキャッシュレス決済を導入しながらも、熟慮の末に現金払いに戻すという決断をした2つの店舗の物語を紹介します。彼らの言葉からは、経営者の哲学や顧客への想いが浮かび上がってきます。

 

ケーススタディ1:常連客を守るための決断(ひとつぼし食堂)

 

静岡市で愛される「ひとつぼし食堂」。店主の増井リカさんは、5年前にバーコード決済を導入しましたが、現在は現金払いのみで営業しています 11

彼女が決断した最大の理由は、顧客への想いでした。「手数料がかかってしまうので、お客さんに負担をかけないように現金でやらせてもらっている」と、増井さんは語ります 11

この決断の背景には、昨今の物価高がありました。仕入れ価格が毎月のように上がる中でも、常連客のためにメニュー価格を据え置いてきました。そんな状況で、売上から約2%の手数料が引かれることは、経営努力を水泡に帰すほどの大きな負担でした 11。「負担は少しでも減らしていきたい」という彼女の言葉は、単なるコスト削減ではなく、値上げをせずに店を維持し、顧客の日常を守りたいという強い意志の表れです。

増井さんの物語は、ビジネスを単なる取引の場としてではなく、地域コミュニティとの繋がりとして捉えていることを示しています。決済の利便性よりも、顧客との長期的な信頼関係を優先する。これは、数字だけでは測れない価値を大切にする経営哲学の選択なのです。

 

ケーススタディ2:サービスの品質を守るための撤退(デザイナーズ診察券)

 

もう一つの事例は、品質維持のためにあえてキャッシュレス決済を導入しないと明言する「デザイナーズ診察券」です 9。彼らの主張は、決済手数料がビジネスの根幹である「品質」をいかに脅かすかを鋭く指摘しています。

彼らが描くのは、品質低下へと至る悪循環のシナリオです。

  1. 手数料の発生:キャッシュレス決済を導入すれば、3%〜5%という高い手数料を負担しなければならない 9
  2. コスト削減への圧力:価格を上げずにこの手数料を吸収しようとすれば、どこか別の場所でコストを削減する必要に迫られる。
  3. 品質への影響:その矛先は、原材料費の削減、人件費の抑制、あるいは製造工程の短縮などに向かいがちである。
  4. 最終的な品質低下:結果として、提供する商品やサービスの「品質が低下」してしまうリスクがある 9

彼らは、決済のトレンドを取り入れることよりも、自社のサービス品質を維持し、継続的に提供することこそが顧客に対する最大の責任だと考えています 9。キャッシュレス決済の手数料は、その責任を果たす上で直接的な脅威になると判断したのです。

この2つのケーススタディが示すのは、小規模事業者の意思決定が、単なる損得勘定だけでは動かないという事実です。彼らにとってビジネスは、自己表現であり、価値観の表明でもあります。顧客への誠実さ、自らの仕事への誇り。そうした金銭以外の価値を守るために、彼らはあえて「現金のみ」という道を選ぶのです。全国統計が捉えきれない、この人間的な側面こそが、キャッシュレス化の議論で見過ごされがちな、しかし最も重要な核心なのかもしれません。

 

第4章:希望の光?変わり始めたゲームのルール

 

ここまで見てきたように、店舗側が抱える課題は深刻で、根深いものがあります。しかし、状況は決して停滞しているわけではありません。テクノロジーの進化と政策の支援によって、かつては高すぎると感じられたハードルは、少しずつ低くなっています。「高コストなキャッシュレス」か「現金のみ」かという二者択一ではない、第三の道が見え始めています。

 

4.1 手数料競争の激化:ついに始まったコスト破壊

 

「手数料は3%〜5%」という常識は、もはや過去のものになりつつあります。決済サービス市場への新規参入が相次ぎ、事業者間の競争が激化した結果、店舗側の負担を劇的に軽減するような低コストのサービスが次々と登場しているのです。

特に注目すべきは、「2%未満」の手数料率を提示するサービスの登場です。例えば、「stera pack」や「STORES 決済」といったサービスでは、特定のクレジットカードや電子マネーに対して1.98%という、従来では考えられなかった低い手数料率を提供しています 14。また、利用者の多いQRコード決済の「PayPay」も、店舗が直接契約を結ぶことで1.60%〜1.98%という手数料率を実現できる場合があります 17

これまで手数料の高さを理由に導入をためらっていた事業者にとって、これはゲームチェンジとなり得る動きです。以下に、代表的な低コストサービスの例をまとめました。

サービス提供会社

主な決済手数料 (Visa/Master)

月額費用

特徴

stera pack

1.98% 〜 3.24%

0円 (初年度)

オールインワン端末。特定カードの手数料が低い。

STORES 決済

1.98% (交通系電子マネー) / 3.24%

0円 (フリープラン)

交通系電子マネーの手数料が業界最安水準。

Square

2.5% 〜 3.25%

0円

簡単なセットアップ。一部銀行で翌日入金対応。

Airペイ

2.48% 〜 3.24%

0円

対応決済種別が豊富。キャンペーンも多い。

注:手数料率や月額費用はプランや条件によって変動する場合があります。

 

4.2 政府の支援策を賢く活用:「IT導入補助金」

 

もう一つの大きな追い風が、政府による手厚い支援策です。特に「IT導入補助金2025」は、中小企業や小規模事業者がキャッシュレス決済を導入する際の強力な味方となります 18

これは、事業者が業務効率化やDX(デジタルトランスフォーメーション)のためにITツールを導入する際、その費用の一部を国が補助してくれる制度です。そして、キャッシュレス決済機能を持つPOSレジシステムや関連ソフトウェアも、この補助金の対象に含まれています。

補助の内容は非常に手厚く、例えば小規模事業者の場合、最大で費用の4/5(50万円以下の部分)が補助されるケースもあります。さらに、レジ端末やタブレット、パソコンといったハードウェアの購入費用も、最大1/2(上限10万円〜20万円)まで補助の対象となります 18

具体的な例で考えてみましょう。あなたが50万円の最新POSレジシステムを導入したいとします。もし小規模事業者としてIT導入補助金の採択を受ければ、自己負担額はわずか10万円にまで抑えられる可能性があるのです 19。これは、導入の初期費用という最大の障壁を劇的に下げる効果があります。

申請には「IT導入支援事業者」と呼ばれる専門業者を通じて手続きを行う必要があり、「gBizIDプライム」というアカウントの事前取得も求められるため、関心のある事業者は早めに情報収集を始めることをお勧めします 19

 

結論:単純な「YES/NO」を超えて

 

日本のキャッシュレス化を巡る物語は、単に「新しいか、古いか」という二元論で語れるものではありません。国全体としては大きな成功を収める一方で、その足元では、多くの小規模事業者がそれぞれの事情と哲学に基づき、慎重な選択を迫られています。

決済手数料という直接的なコスト、入金サイクルの遅れが引き起こす資金繰りへの不安。これらは、日々の経営に真剣に向き合う者にとって、無視できない現実的な課題です。そして、常連客への想いや自社製品の品質を守りたいという、数字には表れない「信念」が、その決断に大きな影響を与えていることも見てきました。

しかし、その一方で、状況は確実に変化しています。決済サービス事業者間の競争が生んだ低コスト化の波と、政府による「IT導入補助金」という強力な後押しは、これまでキャッシュレス化の障壁となっていた経済的な問題を大きく和らげつつあります。数年前には「導入は不可能」と判断せざるを得なかった店舗にとっても、今や再検討の価値がある選択肢が生まれているのです。

最終的に目指すべきは、100%のキャッシュレス社会を画一的に推し進めることではないでしょう。むしろ、すべての事業者が、自らのビジネスモデル、顧客層、そして未来へのビジョンに基づき、最適な支払い方法を「情報を持って選択できる」環境を整えることこそが重要です。

現金にも、キャッシュレスにも、それぞれにメリットとデメリットがあります。これからの店舗経営者に求められるのは、その両方を深く理解し、自店にとって最良のバランスを見つけ出すこと。そのための選択肢は、かつてないほど豊かになっているのです。

Q&A:キャッシュレス決済の気になる疑問にお答えします

 

Q1: 日本のキャッシュレス決済比率は今どのくらいですか?

A: 2024年の経済産業省の発表によると、日本のキャッシュレス決済比率は42.8%です。これは政府が2025年までに目指していた「4割程度」という目標を前倒しで達成したことになります 1

Q2: なぜお店はキャッシュレス決済の手数料を払う必要があるのですか?

A: お店が支払う手数料は、クレジットカード会社や決済サービス事業者が決済システムを提供・維持し、安全な取引を保証するための運営費用に充てられます。売上代金の回収や入金を代行するサービスへの対価でもあります。

Q3: 決済手数料はだいたい何パーセントくらいですか?

A: 業種や契約内容によって異なりますが、一般的にクレジットカードでは3%〜5%程度が相場とされていました。ただし、最近では競争の激化により、QRコード決済や一部のサービスでは1%台後半〜2%台の低い手数料も登場しています 9

Q4: 「入金サイクル」が遅いと、なぜお店にとって問題なのですか?

A: 特に個人経営のお店では、その日の売上(現金)で翌日の仕入れを行うことが多いためです。売上がすぐに入金されないと、仕入れのためのお金が不足し、経営が立ち行かなくなる「死活問題」になる可能性があります 10

Q5: キャッシュレスをやめてしまうお店の主な理由は何ですか?

A: 主な理由は、利益を圧迫する「決済手数料」の負担です。特に物価が上昇している状況で、手数料をお客様に転嫁せず、価格を据え置きたいと考えるお店が、負担を減らすために現金払いに戻すケースがあります 11

Q6: 現金払いだけのお店は、お客さんを逃すリスクがありますか?

A: はい、リスクはあります。ある調査では、キャッシュレス決済利用者の3割以上が「お店がキャッシュレスに対応していないことが理由で、来店をやめた経験がある」と回答しています。機会損失につながる可能性があります 22

Q7: 最近、決済手数料は安くなっていますか?

A: はい、安くなる傾向にあります。多くの決済サービス事業者が競争しており、特に交通系電子マネーやQRコード決済などで1%台の手数料率を提示するサービスも出てきています。お店の規模や業種に合ったプランを選ぶことが重要です 14

Q8: 中小企業がキャッシュレスを導入する際に使える補助金はありますか?

A: はい、「IT導入補助金2025」などの制度があります。これは、中小企業がPOSレジや決済システムなどのITツールを導入する際の費用の一部を国が補助してくれる制度です 18

Q9: IT導入補助金とはどのようなものですか?

A: 中小企業や小規模事業者が、業務効率化や売上アップのためにITツール(ソフトウェアやハードウェア)を導入する費用を補助する制度です。決済機能を持つPOSレジなどを導入する場合、費用の最大4/5(小規模事業者の場合)が補助されることもあり、導入コストを大幅に抑えられます 18

Q10: これからお店を始める場合、現金とキャッシュレス、どちらが良いですか?

A: 一概には言えませんが、両方に対応するのが理想的です。キャッシュレスは機会損失を防ぎ、客層を広げるメリットがあります。一方で、手数料や入金サイクルといった課題も理解する必要があります。最近は低コストのサービスや補助金も充実しているので、ご自身の事業計画に合わせて、負担の少ない形で導入を検討するのが良いでしょう。

引用文献

  1. 2024年のキャッシュレス決済比率を算出しました (METI/経済産業 ..., 9月 21, 2025にアクセス、 https://www.meti.go.jp/press/2024/03/20250331005/20250331005.html
  2. 日本のキャッシュレス、政府目標の4割を突破 42.8% - Impress Watch, 9月 21, 2025にアクセス、 https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2002754.html
  3. 【経産省の調査】2024年のキャッシュレス決済比率は40%オーバー! 政府目標を達成と発表, 9月 21, 2025にアクセス、 https://omisenogakkou.site/research-120/
  4. キャッシュレス将来像の検討会 (概要版) - 経済産業省, 9月 21, 2025にアクセス、 https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/cashless_future/pdf/004_08_00.pdf
  5. キャッシュレス決済42% 政府目標を達成 経産省, 9月 21, 2025にアクセス、 https://ab.jcci.or.jp/article/111250/
  6. キャッシュレス決済について 消費者に知っていただきたいこと, 9月 21, 2025にアクセス、 https://www.caa.go.jp/policies/council/cepc/meeting_materials_6/assets/meeting_materials_6_240222_04.pdf
  7. 【第2弾】実店舗オーナーによる運営店舗のキャッシュレス決済利用動向調査 - MMD研究所, 9月 21, 2025にアクセス、 https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1918.html
  8. キャッシュレス決済を導入しない理由「初期導入費用や各種手数料が高いから」が最多/MMD研究所調査 - ECzine, 9月 21, 2025にアクセス、 https://eczine.jp/news/detail/8835
  9. キャッシュレス決済を導入しない理由|デザイナーズ診察券, 9月 21, 2025にアクセス、 https://designers-shinsatsuken.com/clinic-card/no-cashless
  10. 【現金のみのお店】クレカや電子マネーが使えない理由とは?個人 ..., 9月 21, 2025にアクセス、 https://k-society.com/creditcard/gakusei/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%A7%E6%94%AF%E6%89%95%E3%82%8F%E3%81%AA%E3%81%84%E6%96%B9%E3%81%8C%E3%81%84%E3%81%84%E3%81%8A%E5%BA%97/
  11. キャッシュレス決済に異変?国の将来目標は決裁比率80% 年を追う ..., 9月 21, 2025にアクセス、 https://www.sut-tv.com/news/single/index.php?id=34037
  12. 6割以上が未導入!個人店経営者に聞く「キャッシュレス決済を導入しない理由」, 9月 21, 2025にアクセス、 https://dime.jp/genre/769688/
  13. 【2025年最新】小売店必見!キャッシュレス決済導入のメリットと決済サービス選び方 | キャッシャー, 9月 21, 2025にアクセス、 https://cashier-pos.com/column/cashlesskessai-merit/
  14. クレジットカード導入【決済手数料で比較ランキング】7社で最安1番おすすめ代行会社は?, 9月 21, 2025にアクセス、 https://nandemo-cashless.com/kessaitesuuryou-ranking/
  15. キャッシュレス決済端末おすすめランキング12選比較!無料で使える端末や選び方を解説, 9月 21, 2025にアクセス、 https://orend.jp/mag/a0116
  16. カード手数料がもっとも安いお得な決済サービスはこれ!|決済手数料比較から徹底解説 - HIRAKULOG, 9月 21, 2025にアクセス、 https://4byss.co.jp/hirakulog/credit-commission/
  17. QRコード決済の主要4社の決済手数料を比較|一番安いのはどれ?無料のサービスはある?, 9月 21, 2025にアクセス、 https://4byss.co.jp/hirakulog/qr-comi/
  18. 『IT導入補助金 2025』の概要 - 中小企業庁, 9月 21, 2025にアクセス、 https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/r7/r6_it_summary.pdf
  19. 飲食店でIT導入補助金2025を活用!POSレジやモバイルオーダーなどを申請 | CAREARC BLOG, 9月 21, 2025にアクセス、 https://carearc.co.jp/blog/4334/
  20. 【2025年】キャッシュレス導入補助金一覧!中小・個人事業主向けに徹底解説, 9月 21, 2025にアクセス、 https://orend.jp/mag/a0657
  21. 【2025年最新】POSレジ導入で使える補助金・助成金まとめ - スマレジ, 9月 21, 2025にアクセス、 https://smaregi.jp/learn/subsidy.php
  22. 「キャッシュレス未対応で来店をやめた」人は3割 キャッシュレス普及を体感する人は61.3%――SquareとMMD研究所が共同調査 - ITmedia Mobile, 9月 21, 2025にアクセス、 https://www.itmedia.co.jp/mobile/spv/2012/21/news071.html
  23. 実店舗に​おける​消費者の​キャッシュレス決済利用動向調査 - Square, 9月 21, 2025にアクセス、 https://squareup.com/jp/ja/press/thirty-percent-of-cashless-payment-consumers-experienced-not-visiting-cash-only-business
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