社内SEゆうきの徒然日記

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NotebookLM新機能「データテーブル」徹底解説!情報を自動整理

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Googleが提供するAIリサーチツール「NotebookLM」に、待望の新機能「データテーブル」が追加されました。これまで、膨大な資料や議事録の中から必要な情報を抜き出して整理するのは、非常に手間のかかる作業でした。しかし、今回のアップデートにより、AIが自動で情報を構造化し、整理された表形式で出力してくれるようになったのです1

さらに、作成した表はワンクリックでGoogleスプレッドシートに書き出すことも可能です。これにより、情報の整理から分析、共有までの流れが劇的にスムーズになります。本記事では、この革新的な「データテーブル」機能について、その特徴から具体的な操作手順、さらには一歩進んだ活用テクニックまで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

1. NotebookLMの「データテーブル」機能とは

NotebookLMは、ユーザーがアップロードしたドキュメント(PDF、テキスト、Webサイトなど)をAIが学習し、その内容に基づいて質問に答えたり、要約を作成したりできるツールです。今回新たに追加された「データテーブル」機能は、読み込んだソース資料の中に散らばっている情報をAIが分析し、整理された表として出力してくれるものです3

散在する情報を一瞬で構造化

これまでは、複数の資料にまたがるデータを比較したい場合、自分で一つひとつ情報を拾い上げ、エクセルなどに手入力する必要がありました。しかし、データテーブル機能を使えば、「各社の価格と戦略を比較する表を作って」「会議の決定事項を担当者別にまとめて」といった指示を出すだけで、AIが自動的に表を作成してくれます1

Gemini 3モデルによる高度な推論

この機能の背景には、Googleの最新AIモデル「Gemini 3」の技術が活用されています4。これにより、単に言葉を拾うだけでなく、文脈を理解し、より正確で高度な推論に基づいた情報の整理が可能になりました。複雑なドキュメントであっても、関連する情報を的確に抽出し、構造化することができます4

Googleスプレッドシートへの直接エクスポート

作成されたデータテーブルは、NotebookLM上で確認できるだけでなく、各テーブルのメニューから「Googleスプレッドシートにエクスポート」を選択することで、直接スプレッドシートとして保存できます6。これにより、AIが作成した下書きを元に、さらに細かい計算を行ったり、グラフを作成してレポートにまとめたりといった二次利用が非常にスムーズになります。

2. データテーブル機能の使い方ガイド

ここでは、実際にデータテーブル機能を使う手順を解説します。操作は非常に直感的です。

ステップ1:ソースを追加する

まず、NotebookLMを開き、新しいノートブックを作成します。そこに、分析したい資料(PDF、Googleドキュメント、テキストファイル、ウェブサイトのURLなど)をアップロードします7。精度を高めるためには、関連する情報を網羅した質の高いソースを用意することが重要です。

ステップ2:データテーブルの作成を指示する

画面上のチャット欄から、データテーブルの作成を指示します。具体的には、「アップロードした資料を元に、○○の比較表を作成してください」と入力します。この際、列(カラム)や行(ロウ)に何を表示させたいかを明確に指示すると、より意図に近い表が生成されます6。また、プロンプト入力欄付近にデータテーブル作成用のボタンやオプションが表示されている場合は、それを利用することも可能です6

ステップ3:内容の確認とエクスポート

AIが表を生成したら、その内容を確認します。もし情報が不足していたり、分類が違っていたりする場合は、チャットで修正の指示を出します。完成した表の右上にある「3点リーダー」メニューをクリックし、「Googleスプレッドシートにエクスポート」を選択します6。すると、新しいスプレッドシートが作成され、データが自動的に転記されます。

3. 「プログレッシブ・タビュラー・シンセシス」で分析を深化させる

単に情報を表にするだけでなく、より高度な洞察を得るための手法として「プログレッシブ・タビュラー・シンセシス(段階的な表形式統合)」というアプローチがあります8。これは、AIと人間の知見を交互に組み合わせることで、新たな発見を生み出す方法です。

レベル1:基本エンティティのマッピング

まず、すべてのソース資料をNotebookLMにアップロードし、「主要な要素をタイプ別に分類したデータテーブルを作成して」と指示します。これにより、情報の全体像やパターン、情報の重要度などが可視化されます8

レベル2:専門知識による補強

次に、作成された表をGoogleスプレッドシートにエクスポートします。ここで、AIには判断が難しい独自の指標(例:「戦略的影響度(1〜10)」や「実行難易度」など)を人間が手動で列として追加し、評価を入力します8。これにより、AIの整理能力と人間の専門知識が融合したデータが完成します。

レベル3:メタパターンの分析

最後に、人間が情報を追記したそのスプレッドシートを、再度NotebookLMに新しいソースとしてアップロードします。そして、「戦略的影響度と実行難易度の相関関係を分析し、予期しないパターンを特定して」と指示を出します8。こうすることで、元の資料だけでは見えてこなかった深い洞察や相関関係をAIに発見させることが可能になります。

4. 具体的な活用シーン

ビジネスからプライベートまで、データテーブル機能は多岐にわたるシーンで活用できます。

議事録からのタスク管理表作成

会議の録音データや文字起こしテキストを読み込ませ、「アクションアイテムを担当者別、優先度別に整理した表を作成して」と指示します。これにより、誰が何をすべきかが一目でわかるタスクリストが瞬時に完成し、プロジェクト管理の効率が向上します1

競合他社の分析

複数の競合他社の情報をソースとして読み込ませ、「各社の価格設定、主な機能、マーケティング戦略を比較する表を作成して」と依頼します。散在している情報を横並びで比較できるようになり、市場分析や戦略立案の時間を大幅に短縮できます1

研究データの整理

複数の研究論文をアップロードし、「各臨床試験の実施年、サンプルサイズ、主要な統計結果を一覧にして」と指示することで、メタ分析のための基礎データを素早く作成できます3。研究者にとっては、文献レビューの効率化に大きく貢献します。

学習用資料の作成

歴史の資料を読み込ませて「主要な出来事を日付、重要人物、影響の項目で整理した年表を作って」と指示すれば、試験対策用のオリジナル資料が作成できます1

旅行計画の比較

旅行先の候補に関する情報を読み込ませ、「各都市のベストシーズン、推定費用、観光スポットを比較する表」を作成させることで、最適な旅行先を客観的に検討することができます2

5. 制限事項と今後の展開

非常に便利なデータテーブル機能ですが、いくつかの制限事項もあります。

提供対象ユーザー

現時点(2025年12月)では、この機能は「Google AI Pro」および「Ultra」プランのサブスクリプションユーザー向けに先行提供されています3。無料版ユーザーへの提供は、今後数週間以内に順次開始される予定です3

データの正確性

Gemini 3モデルにより推論能力は向上していますが、AIが生成する情報には誤りが含まれる可能性があります。特に重要な意思決定に使用する場合は、必ず元のソースを確認することが推奨されます。

まとめ

NotebookLMの新機能「データテーブル」は、散在する情報を整理し、構造化されたデータとして出力する強力なツールです。Gemini 3の高度な推論能力とGoogleスプレッドシートへの連携により、情報整理の手間を劇的に削減します。

まずはPro/Ultraユーザーからの提供となりますが、無料ユーザーにも順次開放される予定です。単なる「表作成」にとどまらず、AIと対話しながら情報を深掘りする「プログレッシブ・タビュラー・シンセシス」のような手法を取り入れることで、業務や学習の質を一段階引き上げることができるでしょう。

NotebookLMの「データテーブル」に関するよくある質問

Q1. データテーブル機能は誰でも使えますか?

A1. 現時点ではGoogle AI ProおよびUltraプランのユーザーに先行提供されていますが、今後数週間以内に無料ユーザーを含む全ユーザーに順次提供される予定です。

Q2. どのようなファイルを元に表を作成できますか?

A2. PDF、Googleドキュメント、テキストファイル、ウェブサイトのURLなど、NotebookLMがサポートしている通常のソース形式であれば利用可能です。

Q3. 作成した表をエクセルで保存できますか?

A3. 直接エクセル形式で出力する機能はありませんが、一度Googleスプレッドシートにエクスポートしてから、スプレッドシートの機能でエクセル形式(.xlsx)としてダウンロードすることは可能です。

Q4. 表の行数に制限はありますか?

A4. 明確な上限は公表されていませんが、AIの処理能力に依存します。非常に大きな表を作成する場合、情報が分割されたり要約されたりする可能性があります。

Q5. 日本語の資料でも使えますか?

A5. はい、NotebookLMは多言語に対応しており、日本語のドキュメントから情報を抽出し、日本語で表を作成することができます。

Q6. 議事録の音声から表を作れますか?

A6. はい、音声データをアップロードすると自動で文字起こしが行われ、その内容を元にアクションアイテムなどを整理して表にすることが可能です。

Q7. 手書きのメモも表にできますか?

A7. アップロードした画像やPDF内の文字がOCR(光学文字認識)によってテキストとして正しく認識されれば、その情報を使って表を作成できます。

Q8. AIが作った表の内容は正確ですか?

A8. 高い精度で抽出されますが、元の資料の記述が曖昧な場合などに誤りが生じることもあります。必ず元のソースと照らし合わせて確認してください。

Q9. スマホアプリからも使えますか?

A9. モバイル版アプリでも順次機能がアップデートされていますが、画面サイズの制約上、複雑な表の確認や編集はPCブラウザ版の方が適している場合があります。

Q10. 特別な設定やプラグインは必要ですか?

A10. いいえ、対象のプランを利用しているアカウントであれば、特別な設定なしでノートブック内のチャットやメニューからすぐに利用可能です。

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